赤瓦職人への道 1年目ロードマップ

〈就業 1ヶ月目〉を見る

就業
1ヵ月
協同組合の事業内容学習
琉球瓦葺きの基本学習
  • ■瓦について(丸瓦、平瓦、軒先丸瓦、軒先平瓦等)

文化財によっては手作り瓦を使用することも!

  • ■野地について(板葺き、文化財などの竹編みがある)
  • ■瓦の割り付けについて
  • ■葺き土について(石粉の調合等)
  • ■漆喰について、漆喰塗り技法(漆喰の製法方法、調合方法等)下塗り、上塗りについて
道具について
  • ■瓦葺き(瓦割り器、ミキサー、へら、鏝(こて)、勾配定規等)
瓦を用いての瓦葺きと漆喰塗りの体験 安全対策学習 完成現場見学 その他、茅葺き屋根について

〈就業 2ヶ月目〜5ヶ月目〉を見る

2ヵ月

5ヵ月
琉球赤瓦施工の現場実習
  • ■架台を用いての、瓦割付、瓦葺き、漆喰塗り練習等
ものづくり教室等への準備・参加 ものづくり教室提供作品の試作体験
  • ■赤瓦絵付け、漆喰シーサーづくり等

〈就業 6ヶ月目〜10ヶ月目〉を見る

6ヵ月

10ヵ月
琉球赤瓦施工の現場実習
ものづくり教室等への参加
産業まつりの企画運営補助
技能試験準備補助 (試験日程設定、周知案内)

〈就業 11ヶ月目〜12ヶ月目〉を見る

11ヵ月

12ヵ月
琉球赤瓦施工の現場実習
技能検定試験実施補助 (試験架台作成、試験実施、試験判定・結果発表)

職人の腕を磨くための取り組み

■ 研修制度

職人としての知識と技術力を高めるため、県外の提携先・日本伝統瓦の現場での見学や研修を行っています。 伝統建築に触れることで、より深い理解と技術の習得を目指しています。 また、茅葺き技術の研鑽を目的に、ヨーロッパの茅葺き屋根を学ぶ海外研修にも参加。 世界の技術に触れながら、職人としての視野を広げています。

日本瓦県外研修:元興寺
日本瓦県外研修:大徳寺
デンマーク研修・茅葺き屋根を学ぶ
デンマーク研修・茅葺き屋根を学ぶ
赤瓦職人体験してみたい!

■ 体験講座

まずは、赤瓦職人の体験をしてみたい!と思った方に、気軽にチャレンジできる体験プログラムを用意しています。 赤瓦の取扱や、重ね方、漆喰の塗り方などをベテランの指導員が丁寧にレクチャー致します。 詳しくは組合までお問い合わせください。

FAQ 琉球赤瓦施工職人の仕事って?
Q1 琉球赤瓦施工職人ってどんな仕事ですか?

首里城を代表とする、伝統的赤瓦屋根の施工をします。
沖縄の赤瓦屋根は、「瓦葺き」という工程と「漆喰塗り」という工程の、ふたつの作業で完成されます。 赤瓦と漆喰の織り成す景観が独特であると評価されています。このふたつの技術をひとりの職人が身に着けることで一人前とされます。 それが、また沖縄県独特です。

Q2 勤務時間はどのくらい?

建築現場での勤務時間は、8時~17時です。 途中、午前の休憩時間(10時~10時30分)、昼食時間(12時~13時)、午後の休憩時間(15時~15時30分)があります。 原則として週休2⽇制です。

Q3 どんな資格がありますか?

沖縄県認定の琉球赤瓦施工技能検定試験で「瓦葺き」1級・2級、「漆喰塗り」1級・2級があります。 また国家資格「かわらぶき」1級・2級があります。 受験資格は経験年数に応じてあります。実務経験3年で琉球赤瓦施工漆喰塗り2級を取得し、その後上位資格へ挑戦することをお勧めします。 「かわらぶき」1級国家資格を取得すれば、屋根工事の「建設業許可」が取得でき個人開業も可能となります。

国家資格 かわらぶき 1級・2級 沖縄県認定 琉球赤瓦施工技能検定試験
瓦葺き1級・2級 / 漆喰塗り1級・2級

Q4 赤瓦職人で1番大切なことは何ですか?

赤瓦職人の仕事で1番大切にしなければならないのは『安全』に対する意識。 気がゆるむと事故や大怪我につながるので、しつこいほどに安全確認をします。 心も体も落ち着いている状態で挑みます。

作業開始前の朝礼の最後に安全コールをします。 「今日もゼロサイ(ガイ)で頑張ろう!」といいます。 ゼロ歳(赤ちゃんでがんばろう)ではありません。ゼロ災害のことです。

公共工事等の現場では朝礼の後、KY活動を行います。KY=「空気読めない」ではありません。 「危険予知」活動といいます。 作業開始前に危険な作業等をピックアップして職人同士で安全な作業を行うための情報を共有する時間です。

Q5 収入ってどれくらい?

初心者で就業初年度は、200万円前後となります。 しかし、スキルアップにつながる資格(県認定琉球赤瓦施工技能検定試験)を取得すれば、3年後には月給に毎月20,000円の資格手当が加算されます。 さらに上位の資格等(国家資格かわらぶき)を継続して取得し続けたら、資格手当が加算され、7年から10年後には400万円程度の収入が可能となります。
資格と収入の具体的な例は下記も参照ください。

※個人差あり
Q6 赤瓦工事以外にも取り組む事はありますか?

当組合では、琉球赤瓦や職人への理解を深めてもらうことを目的に、イベント参加や普及活動などを様々な取り組みを行っています。

イベント参加

琉球赤瓦を若い人たちや一般の方々にも知ってもらうために、教育普及活動として、ものづくり教室等を開催しています。

漆喰シーサーの普及活動

漆喰シーサーは瓦施工職人の親方が仕事をいただいた家主へのお礼として製作したのが始まりだといわれています。 (一説)当組合のものづくり体験の「漆喰シーサーづくり」は、伝統的製作方法を守りながら、体験者の個性を尊重し製作指導します。 毎年度開催することで、漆喰シーサーの普及活動の一環としています。

茅葺き屋根の工事

当時の一般庶民の住宅屋根は「茅葺き」でした。「茅葺き建築」は世界中に存在する古い建築物のひとつです。 沖縄でも戦後から本土復帰前後にかけて茅葺住宅が多数ありました。今ではほとんどみかけません。伝統的屋根建築というカテゴリーで考えると、 当組合がその保存活動に関わることが文化財保護の観点や人材育成の重要性に役割が大きいと考え、茅葺き屋根工事も行なっています。

瓦葺き補修 / 海洋博記念公園内(おきなわ郷土村)